禁酒ニーチェの深夜特急ブログ

禁酒をしつつ、深夜特急とロックに影響されすぎ、とことんなりきって書いてみます!

シンガポール⑰ 同日

休憩した私は、残金を計算することにした。

 

すると、現時点で550シンガポールドル(以下ドル)あることが分かった。100ドルほどかけたので、最高でなんと650ドルあったことになる。150ドルが13000円だったから、4倍以上である。6万ほどか。なんと、1時間で13000円が6万になるとは。。。

 

今はそこから減ってしまったものの、それでも4倍近い。なんと、すごすぎる。なんという強運。あるいは私の勘www

 

しかし。同時にこうも思ってしまった。なぜ、「111」のぞろ目に、賭けることができなかったのだろう。。。「1」のみとかいう、中途半端なベットをするのではなく、もし行くところまでいって賭けていれば、今ごろは。。。

 

などと、おそらくすべての博打打ちが思うであろうくだらない妄想を考えたりもしていた。

 

 

 

 

 

 

 

しかし。この先はどうしようか、と考えた。時間はまだ十分にあるが、今がおそらく一つ目のピークであることは間違いない。ここで辞め時を考えなければ、きっとまた全部持っていかれてしまうだろう。どうするべきか。。。

 

こう考えることにした。実に無難だが。昨日の分と、今日の分の元金である計300ドルは引く。残り250ドル。

 

この250ドルのうち、半分まで切ったらやめようかな、と。そのころにはもうかなり負けているし、もしそこで負けたとしてもまだ1万円勝っていることになる。さんざん遊ばせてもらった上、1万円もらって帰れるのだから、これほどありがたいこともない。よし。そうしよう。。。さすがに、もう一勝負とは思わない。それは望みすぎというものだろう。後は、ささやかに遊ぶことにしよう。。。

 

 

 

 

結果。多少推移したものの、結局半分まで負けることになった。やはり、一度負け始めると勝てる気がしない。わたしは先ほど決めた通り、潔くやめることにした。大小の卓には、相変わらずサイコロが踊っていた。ガシャンガシャンガシャン。バイバイ、サンキュー、と私は心の中でつぶやいた。

 

 

 

 

換金をして、カジノを出る。マリーナベイサンズと呼ばれる、巨大ホテルの横で一休みしながら、コーラを飲む。先ほどの出来事が思いだされる。

 

サイコロの音。ディーラーのすました顔。ノーモアベット、という手。すべてが夢のような気がする。まさに、私は深夜特急の中にいたのだ。なんか感慨深い。まったく、ただギャンブルをやっていただけなのによく言うぜwww

 

さあ、これで何も思い残すことなく、この旅を終えることができそうだ。私は腰を上げ、ホステルに荷物をとるために戻ることにした。

 

 

 

ホステルに戻る途中、気分の良かった私は酒屋に寄り、ビールを2本買った。私に良くしてくれた従業員の、アルバートとレイにプレゼントしようと思ったのだ。

 

正直なところ、このマレーシア、シンガポールの旅では、あまり人と関わることがなかった。残念ながら。だけど最後にこのホステルで、旅人やスタッフと楽しく関わることができてよかったと思った。そのささやかなお礼である。

 

ホステルに着き、カジノで勝った!だからささやかなお礼だよ!と言ってビールを渡すと、「マジで!勝ったんだ!!」と言って、2人とも笑っていたwまたこのホステルに来たいな、と思った。

 

 

あとは空港に行き、帰るだけである。