禁酒ニーチェの深夜特急ブログ

禁酒をしつつ、深夜特急とロックに影響されすぎ、とことんなりきって書いてみます!

禁酒記録 74日目 アルコール問答⑤ 洗脳編

74日目。今日もつらい目ざめだった。まったく起きられなかった。7時半前に起きてしまった。しかも嫌な夢付きで。

 

ポールマッカートニーが死んだ夢を見た。まあ年齢的にも死んでもおかしくない年だが、私にとってはかけがえのない人なのだ。場合によっては、家族以上だ。起きてすぐニュースを見たが、何もなかったのでホッとした。

 

とにかく熱い。暑すぎる。寝苦しい。

 

今の私にとって、このブログを書くことはかなり支えになっている。禁酒にも、人生のに。見てくれている人のおかげである。ありがとう。

 

 

振り返ってみれば、私は自分が困難な状況にいると感じた時は、常に何かを書いてきた気がする。カフェで。家で。バーで。トイレで。ノートに、紙に、ふせんに、切れ端に。その時に感じたことを書き残すことで、少しでも気をやわらげ、自分の気持ちを整理することができる。このブログはそれに大きく貢献している気がする。

 

 

 

今日は比較的穏やかな一日だった。相変わらず会議は続くが。必要なことではあるのだろうが、もういささかうんざりである。しかたないのだろうけども。。。

 

 

 

しかも今は、アルコールが抜けてよくも悪くも感覚がものすごく鋭敏になっている。できれば避けたい場面もたくさんあるのだ。少なくとも、今私から人に気を使って話しかけるなんてことはほとんどないと思う。あまりよい姿とは言えないが。。。

 

でもこれもこれでよいのだ。誰にだってよい顔をすることはできない。自分の身近にいる人たち、本当に大切にしたいと思える人を大切にできれば。おだやかにお菓子を食べた。6時帰宅。

 

 

では続いてアルコール問答 洗脳編

 

 

 

 

 

 

現「少しだけ貴様を擁護してやる。社会の洗脳だからな。」

 

 

中「おれがオウムの手先だって言うのかい!?こいつは滑稽だ。おれは洗脳なんかされていない。正直、この毎日飲む習慣はどうかしなきゃな、と思ってはいるが」

 

 

現「いや、残念だが事実なんだ。落ち着いて聞け。貴様は、では、なんで酒を飲むんだ?」

 

 

中「そりゃ楽しいからだ。一人の時は、孤独をいやしてくれるからだ。唯一の友だちなんだよ。いやなことも忘れさせてくれるし、ストレス解消にもなるし。世の中みんなそんなもんだろ」

 

 

現「そうだ。世の中そんなんだから洗脳なんだ。タコのくせに、自分で十分わかっているじゃねえか。」

 

 

中「あん?」

 

現「簡潔に言うぞ。子ども時は親がおいしそうに飲むのを見て育つ。大学生くらいになったら、先輩から大学生になったんだから。。。と強要される。社会人になったら、週末や打ち上げがある。冠婚葬祭や友人との再会なんかでも必ず酒が出てくる。この、当たり前になっているということが洗脳なんだ。

 

これらには、別に酒がなくたっていいんだ。実際、毒で、お金もかかり、時間もマヒさせる飲み物をなんでわざわざ飲むんだ?」

 

 

中「そりゃ楽しいからだろ。たまには羽目を外してさ」

 

 

現「その通りだ。そこにも要素が二つある。まず、たまには、たまには。でも貴様は、今、たまには、なのか」

 

 

 

中「いや毎日だ。それはなんとかした方がいいかなと思っている」

 

 

 

現「そこが曲者なんだ。私やお前のように、依存しやすい体質ってのがきっとあるんだよ。太りやすい体質、太りにくい体質みたいに。だから、そういう人間が、たまには、っていう状態で収まることはなかなか難しいんだ。そう思うだろ」

 

 

中「確かに。。。んじゃ、もし俺が酒をやめるとしたら、もう俺は飲めねえのか、一生」

 

 

 

現「少なくとも、一生ではないと思いたい。正直、おれもいつかまた飲みたいな、とは思うからな。しかし今はまだ早い。

 

 

そしてもうひとつ。楽しいから飲むというのが一番の曲者だなんだ。そもそも、楽しいなら、頭をマヒさせる必要なんてあるのか?んじゃ、葬式ではなんでだ?」

 

中「いや、別にないんだが。。。結婚式にでも、酒がなかったら不自然だろ。葬式だった、個人を忍ぶんだから、やはりあるべきだ。待てよ。いや、なんで、そう思うんだろう。。。!?」

 

 

現「そうだ。気づいたか。当たり前にあるから、特に考えることなくただ飲んでいるだけだ。思考を奪っているんだ。それが洗脳だ。酒の正体だ。

結婚式はそれ自体めでたいもんなんだから、しかもおいしい食事も出るんだから、酒なんてなくても楽しい。葬式だって、本当に記憶を呼び起こし、忘れずに刻みたいのなら、脳をクリアに保つために飲まない方がいいだろ。どうだ?考えたことあんのか」

 

 

中「いやない。。。正直、気づいた時には、おれはこんな状態だったんだ。。。」

 

 

現「しっかりと自分に向き合うんだ。

それは貴様の弱さでもあるが、酒に強く、依存しやすいという体質の問題でもある。そこにアルコールってやつは、容赦なくつけ込んでくるんだ。。。まさに、悩みを抱えたエリートにつけこみ、マインドコントロールをした麻原のように。社会がそう洗脳し、アルコールがとどめをさす。2段構えだ。アル中にならない幸運な人間はいいが、そうじゃない人間も実にたくさんいるんだ。取り返しがつかなくなってからでは遅い。だから、最後に警告をしているんだ。

 

問題はけっこう複雑に絡み合っている。確かに、冠婚葬祭に酒はあっても正直いいと思う。実際昔はそうだったし、酒の絶対量がなかったから、アル中も生まれなかった。ある意味、いい時代だったんだ。

 

しかし、安い酒が生産されるようになったことで、技術が発達したことで、アル中も生み出してしまったんだ。皮肉なもんだ。

 

そのレベルまで行ってしまうと、楽しいから飲む、ではなくて、飲まなきゃ楽しくない、になってしまうんだ。皮肉なもんだ。お前だって気づいていただろ。楽しくないから、飲んでいた時間があったことに。最終的に、つまらないから飲むになってしまう。もうここまで来たら、何が何だかわからない。つまらないなら、さっさと帰ったらいい。別のことをすればいいんだ。そして。。。

 

 

 

もう一度、シンプルでいて、究極の質問をしよう。  。。。。なんで飲むんだ?」

 

 

 

 

中「。。。そうだったのか。。。確かに言われてみればそうだ。正直、おれは自分でもなんで酒が必要なのか、飲むのかわかっていなかったんだ。なるほど、社会の洗脳だったのか。。。よしんば、うまいから、ストレス解消になりたいからという理由を通したとしても、体に毒で、お金は月に6万を要求し、時間も一日3時間も拘束するようなものを、進んでその手段に選べるというのはなかなかない。。。」

 

 

 

 

現「んじゃ、今そのビールを捨てるか」

 

 

中「いや、頭ではわかっているのだが。。。」

 

 

 

現「ではもう一度言おう。最近の集中豪雨。地震。家族や家がなくなっても、必死で前向きに生きようとしている人たちがいる。貴様も貴様なりの不幸を抱えているのはわかるが、その人たちに堂々と胸を張って言えるのか。みじめだから、一日数時間は酒を飲んでた方がましだって。意識を飛ばしてた方がましだって。」

 

 

中「いや。。。」

 

 

現「そろそろ時間だ。次に、最後おれのことを話そう。それでしまいだ」