禁酒ニーチェの深夜特急ブログ

禁酒をしつつ、深夜特急とロックに影響されすぎ、とことんなりきって書いてみます!

禁酒358  横浜マラソン

5時起き。日課。本日の英語の先生はひどかった。まあこういう日もある。

 

 

散歩、週末掃除。風呂、食事。仕事。で、ただいま10時。

 

 

さて、先週に横浜マラソンが終わった。そのことをここに記しておこう。

 

 

 

 

 

一言で言えば、本当に楽しかった。出てよかったし、今まで頑張ってきて良かったと思った。今でも、ゴールをした時の穏やかな感触がこの手に残っている。泣きはしなかった。でも心の奥底から、じんわりとあたたかな感情が湧き上がってきた。やったあ、と小さくつぶやいた。30代後半になっても、まだこういう瞬間が訪れるのだ。長い闘いをしてきた人間には。

 

 

 

 

 

まず4時半に起きた。前日は緊張してか、あまり寝付けなかった。まあでも5時間は寝ることが出来たので良しとする。

 

 

 

会場には2時間前に着くよう小出監督が本で行っていたので、最寄り駅の桜木町駅には6時過ぎについて。トイレもしっかり済ませておこうと思い、トイレに向かう。大きい方には5人ほど並んでいたので、待って用を足す。

 

 

 

 

トイレから出るとなんと20人くらい並んでいたw小出監督はやはり正しかった。もう1本後の電車でも良いかとも思ったが、もしそれにしていたらトイレで30分ほど待っていたかもしれない。やはり早さを旨とすること。これが正解なのだ。仕事でもマラソンでも人生でも。

 

 

 

 

会場に着く。通いなれたみなとみらい地区。空はあくまでも真っ青で、早朝の港の空気はきりっと引き締まっている。これ以上ないマラソン日和だ。やはり日頃の行いがこういうところでモノを言うのさ。

 

 

 

実に25000人のランナーにボランティア5000人。観客もたくさんいたから、4,5万人のお祭りである。

 

 

 

ゆっくりとスタート地点に行く。荷物なども問題なく預け、友人とも別々のスタート位置に着いた。知事たちからのあいさつがあり、いよいよスタート!さて、走りだそう。。

 

 

 

 

とはならなかったwなんでも、全員のランナーが動き始めるまで45分かかるそうwさすが2万人のイベントだ。私はスタートから30分ほどたってのスタートになった。

 

 

 

 

 

桜木町山下公園、首都高と走っていく。ボランティアに地元民、ランナーがみんなで励ましあって走る。20000人の人生があり、20000通りの走る理由がある。そう考えるとなんだかここでそれぞれの人生が交錯しているのが不思議に思える。5キロくらいでもう歩いている人が結構いたので、それには閉口したが。

 

 

 

 

20キロくらいまでは順調だったし、気持ちよく走ることが出来た。しかし、22キロくらいから、30キロまでが本当にきつかった。。。足も痛いし、首都高の景色は変わらない。ここが山だったぜ。30キロ、35キロの壁というが、私にとっては、28キロくらいが1番壁だった。

 

 

 

 

しかし粋な計らいが。ダンスやチアリーダーはもちろん、「全部気のせい」というメッセージ。「今頑張らなくて いつ頑張る?」という激。首都高の看板は「ナイスラン!GO!」に代わっていた。やはりこういう温かさが走る力になる。

 

 

 

 

30キロを超えたくらいで首都高も確か終わったので、気持ち的に楽になった。そして35キロ。いよいよ壁か。。。と思ったら。なんと、ランナーズハイが来たぜ。ついに。

 

 

 

 

35キロからはなんと夢想、無双状態になったwたくさんのランナーが歩く中、私は本日最高のスピードで走り続けた。35キロまではおそらく1キロ7分のペースだったのだが、そこからは6分だったと思う。1000人くらい抜いてやったぜ。だってみんな歩いていたから。

 

 

 

 

ラスト3キロは、ただ走るのが気持ちよかった。走るのが楽しかったし、楽しく走った。今まで頑張ってきて良かったと思った。

 

 

 

ゴールのゲートが見えた。ちょっと感動する。最後のスパートをかけようと思ったが、抜きつ抜かれつしてきたヒヨコがいた。仮装ランナーが何人かいたが、本当に尊敬する。あのような重くて暑いかっこうでもずっと走る続けていたのだから。きっと必死で走り続けてきたのだろう。歯を食いしばって。わき腹を抑えながら。

 

 

 

ヒヨコに本当にすごいですねえ、と伝えてからはラストスパート。応援に来てくれた友人を探すが、すぐにやめた。もう今は走ることに集中しよう。そして楽しくゴールしよう。頭においていい世界はそれだけだ。脳内ソングは陸王のテーマ曲。気分は茂木、竹内涼真

 

 

 

 

ゴールに入る。本当に楽しい42.195キロだった。心から嬉しいと思った。自分をほめてやりたいし、ちいさく やったあとこぶしを作った。

 

 

 

 

あとはちょっと休み、友人と合流する。メダルを首にかけてもらう。いっしょに走ったラン友を待ってグータッチをする。その後は中華街にいって、ささやかに昼ご飯を食べて帰宅した。ストレッチもこまめにしたし、湿布も張ったので、次の日もそこまで疲労感はなかった。

 

(しかし月火水と仕事も忙しかったので、木曜の文化の日にものすごい疲労が来たw)

 

 

 

 

 

 

pain is inevitable.sufferring is optional.

 

 

 

村上春樹が、『走ることについて語る時に、僕が語ること』の中で触れていたマントラである。走る直前に、ラン友もメールで送ってくれた。このマントラは、正しいと思った。なぜなら、確かに筋肉はつらかったが、本当に楽しい42,195キロの旅だったからだ。走ることが、自分に挑戦し乗り越えていくことが楽しいからこそ、きっとみんなこのマラソンとかいうシチメンドクサイ競技を選ぶのだろう。

 

(あ でも28キロくらいでは、suffering だってinevitableだろ!って気持ちになってもいましたがw)

 

 

 

 

タイムは5時間7分。ストレッチ休憩もちょくちょくしたから、まあだいたい1キロ7分と言ってよいでしょう。最初のフルにしてはぼちぼちのタイムだ。これから1年に1回はフルに出るとして、少しづつ上げていきたいと思う。

 

 

 

 

でも大切なのはそこではない。タイムも順位も、おまけでしかない。重要なのは、自分で目標を立てて、そこに向かって少しづつでも自分を向上させていくこと。日々の、1日1日のタスクをコンプリートして、ほんのちょっとだけでも自分を高みに積み上げていくこと。マラソン自体の能力でもあるが、それはそっくりそのままこの不完全な私の力でもある。私自身を1ミリでも、0.01度でも向上させること。マラソンは、自分をそのように成長させるのに確実に助けになると思う。

 

 

 

この2年半、このフルマラソンを目標にただ走ってきた。最初は2キロで限界で、3キロ走れてうれしかった時もあった。そこから友人とも走ったし、パークランや小さいマラソン大会でも走った。東京でも湘南でも小田原でも走ったし、山にも何回も登った。

 

 

 

走っていて体調を崩したときもあった。三浦マラソンはキャンセルになった。これだけ努力しているマラソンに対して、周囲にから冷ややかな目を送られることもあった。自分でも、こんなことして一体何になるのかって思ったことも1度や2度ではない。ただ、古い穴の空いた鍋に水を注いでいるだけの、むなしい行為ではないのか、と。

 

 

 

でも今はこのように思う。本当に横浜マラソンを走れてよかったと。2年半頑張ってきて良かった、と。人の頑張りを認められないやつらなんか放っておけばよい。相手にする時間すらもったいない。

 

 

 

少なくとも私は、2年半努力してきたし、生産的に楽しんで走ってきた。ツライ日々も乗り越えてきたし、走ることがそれを助けてくれた。そして当日、4万人の人とその思いを共有して、自分を成長させることが出来た。たくさんの温かい言葉ももらい、達成感を感じた。それで良いではないか。いや反対に、これ以上に価値のあるものなんて、他に一体何があるだろう?

 

 

 

 

 

ラソンが終わって次の日、去年流れてしまった三浦マラソンをなんとなく調べてみた。したら、なんともう予約の直前だったwというわけで、さっそく三浦マラソンを予約した。今度はハーフ。3月だし、ちょうど良いだろう。さっそく次の目標ができたぜ。

 

 

 

 

 

 

今でも、走り切った後に感じた穏やかな達成感がこの手に残っている。それはきっと、いつまでも忘れないだろう。私を励ましてくれた、たくさんのボランティアや観客の人たちの笑顔とともに。だからきっとこれからも1年に1回はフルを走り、ハーフも走るだろう。走ることを、人生を楽しみながら。健康のために、充実のために、自律のために。

 

 

 

 

そして、長々と書いてきましたが、1番書きたかったのは。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜マラソン。少なくとも、最後まで歩かなかった。

 

 

 

 

 

 

これですね。いやいや。本当に良いマラソンだった。そして禁酒。何もかも禁酒から始まった。アル中からの、禁酒からの、フルマラソン完走!映画化決定!!!w

 

 

 

 

 

 

 

 

よい午後を!