禁酒ニーチェの深夜特急ブログ

禁酒をしつつ、深夜特急とロックに影響されすぎ、とことんなりきって書いてみます!

深夜特急 ロッキン&インドネシア ①

私は、茨城県ひたちなか市に向かう車中にいた。メガネの友人がハンドルを握っている。後部座席にはテントなどが詰め込まれている。

 

 

 

深夜3時。夏の夜の静けさは不思議なものがある。昼ほどの熱さはないものの、半ソデ短パンでもまだ汗がにじむほどだ。しかし、その穏やかな暑さが高揚感をもたらしてくれる。その高揚感と静けさが、秋や冬の夜とは違った雰囲気を与えてくれる。これから何かが始まるような。そんな予感。どことなく神秘的な感じさえする。

 

 

 

rock in japan festival 略してロッキンフェス2018。私はこの祭りに参加しようとしていた。初フェスであり、1年半ぶりのライブであり、久しぶりの日本のライブである。何か初めてのことに挑戦するというものはいいものだ。メガネが誘ってくれたため、インドネシアへの旅をすこし削り、こちらに参加することにした。車は順調に高速道路を飛ばしていく。

 

 

 

 

 

飛ばすぜ 夜の 高速道路! 放つぜ俺らの感情を!

六甲 おろしでも歌って 融合! hey joe!  ジミヘンも!

 

 

 

 

 

 そんなこんなで朝7時。朝食をコンビニで食べる。キャンプ地の駐車場に着く。受付をして、荷物を移動させる。テントを立てる。テントを立てるだけで汗だくになり、これだけでもう寝てしまいたくらいである。ザ サン の攻撃力が半端ない。しかしこれもフェスの一部だと思ってあきらめる。フェスとはある意味ではひとつの修行なのだ。

 

 

 

 

バスに乗り。フェスの会場に着く。いよいよ始まりである。

ロック祭り開幕!

 

まず入ると、その大きさに驚いた。だだっ広い公園は小さい町といってもいいくらいの大きさである。ステージとステージの間は音が重ならないように離れており、それなりに距離がある。例えるなら、大きい大学のキャンパスのようだろうか。その道に沢山の屋台が出ている。ラーメン、串に刺さった肉、ビール。。。どれも非常に美味しそうである。

 

 

そのような公園の中に、大小様々の7つのステージが設営され、観客はお目当てのアーティストの出演に合わせて、移動することになる。例えば、1番大きいグラスステージはでは、6万人入ることができるらしい。ここのトリを務めることが名誉なようで、去年トリを務めた、イエローモンキーやビーズの大きい写真が飾ってある。なんでも約7万人のオーディエンスだそうだ。

 

 

チケットを渡し、ロキノンの腕にはめるバンドをもらい、タイムテーブルをもらう。眺めてみると。。。まるで、音楽の宝石箱である。JーPOPを彩ってきた、ロックジャイアンツたちの名前がこれでもか、と並んでいる。さらにアイドルまでいるではないか。私は今までアイドルをライブなので見たことはない。これは見るべきか。

 

 

 

 

 

鼠と呼ばれる少年がつぶやく。(私は本当にネズミ年であるw)

いやいや、何を言っているんだね君は。これは聖なる儀式、ロキノンフェスなのだよ。アイドルも主催者側のいろんな都合で出ているかもしれないが、貴様が見るべきものはない。貴様はロックをしにここにいるのだ。これは一種の修行なのだ。まったく、浮わついたことを言ってんじゃねええ。。。

 

 

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数分後、私は欅坂46の出るグラスステージに会場にいたw渋谷陽一氏が何かを偉そうに話している。

「早く欅坂をだせよ」

とは言わない。誰も言わない。しかし心の声は聞こえる。まったく、あんたはツェペリンでも聞いておけばいいんだよう。いやすいません、こんなフェスを企画してくれて、ありがとうございます。

 

 

 

というわけで、欅坂のライブが始まったw正直なところ、私は一人もメンバーの名前をしらないwましてや曲をやw

しかし、アイドルってのは、いろいろ批判されることも多い気もするけれども、本当に頑張っているんだよなあ、ってのはしみじみとわかるものですね。実に鬼気迫るライブだった。

 

 

その後、いろいろなライブを見るために練り歩く。モンゴル800175R,yogee new wave(未知との遭遇)、nanba69、そしてエレカシ

正直言って、私はそれらのバンドのすごいファンといったわけではない。しかし。彼らの曲は常にヒットチャートやラジオ、カラオケなどいたるところで聞いてきた、青春の曲がそこにあった。「小さな恋の歌」「空に唄えば」などは、まさに青春ソングである。

 

 

 

空に唄えば」の中で、SHOGO氏はこのように歌っている。

 

何にも怖いものなんてなかった 目に映るすべてが希望に見えた

道に迷い 笑いあって 目の前の光探し続けて

 

この歌詞の内容が、氏の本当の体験だったかどうかまで、わたしはにわからない。

そんな時代が、わたしにはあったのだろうか?そうだな、少しくらいはあったかもしれない。しかし、私の性格からか、育ってきた環境からか、心の奥には必ずあきらめのようなものがあった気がする。それはそれでもう仕方のないものだが、そんな時期があったとしたら、とてもすばらしいんだろうな、と思ったりもしていた。

なんにせよ、いい曲であり、懐かしかった。誰かが、エリコー!とか叫んでいたw

 

 

 

 

 

 

 

休憩として、日陰でビールを飲み、遠目でライブを見る。至福である。夕暮れ。いよいよ、私にとって本日のメイン。エレカシである。

 

私はエレカシにしても全然詳しいわけではない。アルバム一枚と、有名曲を何曲か知っているくらいである。

しかし、ひとつ自信がある。それは、名曲「今宵の月のように」は、1000回聞き、歌ってきたということだ。

構成、詩、メロディー、どこをとっても非の打ち所のないこの曲。中学のころから、本当に繰り返し繰り返し聞いてきた。歌ってきた。それがついにライブで見えるのである。すでに涙が出そうである。脳内に再生されるのは、ミヤジが電波少年にでているかのような、あのプロモw

 

徐々に夕闇が迫ってくる中。私はレイクステージにメガネと腰をおろし、その時が来るのを待っていた。