禁酒ニーチェの深夜特急ブログ

禁酒をしつつ、深夜特急とロックに影響されすぎ、とことんなりきって書いてみます!

シンガポール⑱   同日

私は彼らに別れを告げ、空港に行くため電車に乗った。少しガラの悪い、この地区ともお別れである。

 

チャンギ国際空港に着いた。なるほど、住めると言われるだけのことがある。ものすご立派な空港である。すべてがゴージャスである。

 

 

手続きをした後コーヒーを買い、私はソファに腰を下ろして日記を書き始めた。この旅の総括である。

 

とりあえず、ペナンからシンガポールまで行くという、まさに深夜特急もろパクリルートを達成することができた。大きい病気やケガ、犯罪にも合わなかった。それだけでよしとしよう。

私にとっての、ミッションを達成したのだ。決して、娯楽でも遊びでもない、私にとっての道。「旅道」なんてものがあるとしたら、まさに私はその修行をしているのだと思う。幾多の旅や失敗を通して、初段くらいにはなれただろうか。。。

 

楽しいこともいっぱいあった。夜の街の夜のバー。音楽。ほかの旅人との交流。カジノ。景色。スコール。そのすべてが、体内に吸い込まれていく。決して消えることのない記憶となっていく。

 

同時に、今回の旅に物足りなさを感じてしまったのも事実である。自分の予想ほど、人と関わることができなかった。以前なら感動していたことにも、慣れてしまったことで感動できなくなってしまった部分もあった。簡単に言うと、マンネリ化してしまった部分もあった。旅とは人生であるのならば、わたしの旅も成長してしまったのだろう。それが、よいのか、悪いのか。今の私に判断することはできない。いずれにしても、進むしかないのはわかっているが。

 

 

カジノの収支をグラフにしてみた。ううむ、ますますカイジみたいになってきたwww次回の反省を書いてみる。などなど、心の思うままにノートに片っ端から書いていく。

 

 

気づいたら2時間ほどたっていた。いつの時も私は「書く」という行為で、自分の考えや気持ちを整理し、生きてきた気がする。それは、旅でも変わらない。こうすることによって、なんとか壊れそうな自分を保っているのだ。

 

 

そろそろフライトの時間が近づいてきた。私はコンビニみたいなところでビールを買い、ささやかに祝杯を挙げることにした。cheers.

 

ささやかなアルコールがゆっくりと喉を通っていく。この旅も終わり、また私は日常に戻らなければならない。この瞬間がうれしいようで、悲しいようで。でもそれも人生の一部なのだ。

 

 

実に穏やかなピアノの音楽がさりげなく流れ、空港の雰囲気を穏やかなものにしてくれている。まさに、映画の終わりのようだ。

 

 

 

ゲートが開いた。さあ、帰る時間だ。そして、あらたな始まりの時間だ。人生のいろんなことに挑戦し、戦っていこう。新しいことをどんどん始めていこう。困難にも立ち向かっていこう。人間万事塞翁が馬。今をひたむきに生きることで、将来の何かにつながっていくはずだ。

 

私は夜のシンガポールを見ながら、そんなことを考えていた。そして飛行機の車輪が動き出した。cheers,マレーシアあんどシンガポール!!!